ツクッタヨ

RECORD No.008 開発をたすける

SpecAtlas

スペックアトラス

AI・API・ホスティング・EC の27サービスについて、商用利用の可否や学習利用の扱いを、公式規約へのリンクと確認日つきで並べたデータベース。

  • 無料
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  1. 01 27サービス・120件の判定。全部に出典URLと確認日が付いていた
  2. 02 変更履歴が本体。公式は改定後しか載せないので、差分はここにしか無い
  3. 03 公式に当てて8件検証。6件は一致、2件は食い違った(どちらも Vercel)

SCREEN atlas.lb-product.com の画面を切り抜いたもの 1200×1000

変更履歴のページ。「公式サイトは改定後の内容しか載せないため、何がどう変わったかはここにしか残りません」という説明の下に、日付・サービス・カテゴリ・要約の表が並ぶ。 Cloudflare Workflows のステップ課金追加、Fly.io の新規プラン提供終了、 Shopify Scripts の廃止、Stripe の禁止業種の変更などが日付順に並んでいる。
Fig.01 ⭐ ここが本体だと思う。 公式は改定後の姿しか置かないので、「いつ何がどう変わったか」は、こういう記録が無いと消える。
サービス
27件
sitemap から数えた実数
判定の行
120件
権利+制約の合計
出典つき
100%
120件すべてに URL と確認日
変更の記録
13件
規約・価格・機能の改定

何ができるか

「この無料プランは商用で使っていいのか」「入力したものは学習に使われるのか」—— 調べると個人のブログ記事ばかり出てきて、いつの話か分からない、というやつです。 SpecAtlas はそこを、公式規約へのリンクと確認日つきの表にしています。

対象は 27サービス。OpenAI API・Anthropic API・Claude・ChatGPT・Gemini・ Vercel・Netlify・Cloudflare・Firebase・Supabase・Stripe・Shopify などです。 判定の行は全部で 120件あり、その120件すべてに出典の URL と確認日が付いていました。 1件の例外もありません。

★ いちばん価値があるのは「変更履歴」だと思います。 公式サイトは改定後の姿しか置かないので、 「Netlify が2025年9月にクレジット制へ移った」「Firebase Storage が2026年2月に 有料プラン必須になった」といった変化そのものは、こういう記録が無いと消えます。

LLM に読ませる前提の作りにもなっています。全ページに Markdown 版(.md を付けるだけ)があり、 /llms.txt と /llms-full.txt も置いてあります。 sitemap の 55ページすべてが 200 で、中身のあるページは全部 Markdown 版もありました。

SCREEN atlas.lb-product.com の画面を切り抜いたもの 1200×1000

Vercel のページ。「Hobby は非商用限定。しかも『商用』の定義が広い」という見出しの下に、商用利用にあたる例として 決済の要求・処理/商品やサービスの宣伝/サイトの制作・更新・ホスティングの対価を受け取ること/アフィリエイトリンクを主目的とすること/広告掲載(Google AdSense を名指し)/寄付の募集 の6項目が箇条書きされている。
Fig.02 🔴 この6つ目「寄付の募集」が違う。 公式は「Asking for Donations does not fall under commercial usage」と太字で書いている。

SCREEN atlas.lb-product.com の画面を切り抜いたもの 1200×900

SpecAtlas のトップページ。「AI・API・ホスティング・EC サービスの事実情報を、機械可読な形で正規化した公開データベース」という説明と、サービス一覧・比較・変更履歴の3つの入口、 Anthropic API・BASE・ChatGPT・Claude などのサービスカードが並んでいる。
Fig.03 1ページ=1つの対象。HTML と Markdown の両方があり、 /llms.txt と /llms-full.txt も置いてある。

公式規約に当てて確かめた8件

確かめたこと 結果 中身
Anthropic・出力の所有 一致 「顧客は Input の権利を保持し Output を所有する」は原文どおり
Anthropic・学習利用 一致 「Anthropic may not train models on Customer Content」を確認
Anthropic・競合構築の禁止 一致 競合モデルの学習を含めて禁止、も原文にある
Cloudflare Pages の上限 一致 月500ビルド・2万ファイル・1ファイル25MiB は公式と同じ
Vercel・Hobby は非商用 一致 「Hobby teams are restricted to non-commercial personal use only」
Vercel・商用の定義 一致 決済・宣伝・受託・アフィリエイト・AdSense の5つは原文どおり
Vercel・寄付の募集 食い違い 🔴 公式は「寄付は商用にあたらない」と太字。逆を書いている
Vercel・Hobby の Cron 食い違い ⚠️ 「1日2件まで」→ 公式は「100件・最短1日1回」

★ 2026-09-05 に、書かれている内容を公式の原文と突き合わせた。🔴 食い違った2件は、どちらも古くなったのではない。 サイトの確認日(2026-07-23)より前の保存版でも、公式はすでにそう書いていなかった。=更新が遅れたのではなく、読み違えている。

120件の判定は、いつ確認されたものか

  • 2026-07 114件
  • 2026-08 4件
  • 2026-09 2件

★ 27サービスの Markdown 版から確認日を数えた(2026-09-05 時点)。 95%が2026年7月で、そこから2か月近く動いていない。⚠️ 規約や料金は改定が頻繁なので、確認日は必ず見ること。 ★ ただし今回見つかった食い違い2件は、古さのせいではなかった。

向いている人・向いていない人

向いている人

ホスティングや LLM API を選ぶ前に、規約の条件だけ先に潰しておきたい人。「無料枠で商用可か」「入力が学習に使われるか」「出力の権利は誰のものか」を サービス横断で同じ軸に揃えて見られます。★ とくに Vercel Hobby が非商用限定である点は、知らずに広告や受託納品で使っている人がいそうな話で、ここで気づけるなら価値があります。 Markdown 版があるので、AI に読ませて比較させる用途にも向きます。

向いていない人

書いてある内容を、そのまま鵜呑みにはできません。 公式の原文に当てて8件確かめたところ、2件が食い違っていました(どちらも Vercel)。しかも片方は「根拠: 原文の直接引用」と明記された行です。⚠️ 最後は必ず自分でリンク先を開いてください。 リンクと確認日が付いているのは、まさにそれをするためのものです。 判定の120件のうち 114件が2026年7月の確認で、そこから2か月近く動いていません。規約や料金は改定が頻繁なので、確認日の古い行ほど疑ってかかる必要があります。 対象は27サービスだけです。AWS・Google Cloud・Azure のような大手クラウドや、国内のレンタルサーバーは入っていません。日本語のみで、法的な助言でもありません。

触ってみて気づいたこと

🔴 見つけた食い違いを書いておきます。どちらも Vercel のページです。

ひとつ目。商用利用にあたる例として 「寄付の募集」を挙げ、 「OSS プロジェクトのサイトに寄付ボタンを置いた」も該当し得る、と書いています。 権利の表でも「根拠: 原文の直接引用」として同じことを書き、 よくある質問にも「寄付の募集も商用扱いです」とあります。

ですが Vercel の Fair Use Policy は、囲みの中で太字で否定しています—— Asking for Donations does not fall under commercial usage。 ★ 保存版で確かめました。 2026年7月20日の記録にも同じ文があります。 サイトの確認日は2026年7月23日なので、その時点でも公式はこう書いていました。

ふたつ目。「Hobby の Cron は1日2件まで」とありますが、 公式は 1プロジェクトあたり100件・最短間隔が1日1回です。 「2件」は昔の上限で、2026年5月の保存版でもすでに100件でした。 ⚠️ 出典として挙げられている「Vercel Pricing」にも、2件という数字はありません。

★ 他は正確でした。 Anthropic の商用規約は 「顧客は Input の権利を保持し、Output を所有する」も 「Anthropic は本サービス経由の顧客コンテンツをモデル学習に使用しない」も原文どおり。 Cloudflare Pages の上限(月500ビルド・2万ファイル・1ファイル25MiB)も公式と一致。 Vercel も「Hobby は非商用の個人利用のみ」と商用の定義5項目までは原文どおりでした。

⭐ 作りは丁寧です。 判定120件すべてに出典と確認日があり、 値も commercial_use_allowed training_use_of_input のように機械可読な名前で揃えてあります。 「規約から読み解ける事実だけを扱う」という宣言と、作りが一致しています。 ★ だからこそ、引用の精度がこのサイトの生命線だと思います。

確認の記録

いつ、何を見て書いたかを残しています。 確認していないことは書きません。

  • ⚠️ Vercel の Cron の公式ページで、Hobby は「100 cron jobs/最短間隔は1日1回」であることを確認した。保存版(2026-05-12)でも100件だった。 SpecAtlas の「1日2件まで」とは合わない。★ 確かめたのは8件だけで、120件すべてを突き合わせたわけではない。

  • 🔴 Vercel の Fair Use Policy に「Asking for Donations does not fall under commercial usage」と太字で書かれていることを原文と保存版(2026-07-20)の両方で確認した。 SpecAtlas はこれを逆に書いており、しかも「原文の直接引用」と明記している。

  • Cloudflare Pages の公式の上限ページで、月500ビルド・1ファイル25MiB・ファイル数2万件が書かれているとおりであることを確認した。 Vercel の Fair Use Policy で「Hobby teams are restricted to non-commercial personal use only」と商用の定義5項目も確認した。

  • Anthropic の Commercial Terms を読み、「Customer (a) retains all rights to its Inputs, and (b) owns its Outputs」「Anthropic may not train models on Customer Content from Services」競合製品の構築禁止の3点が、書かれているとおりであることを確認した。

  • 27サービスの Markdown 版から判定の行を数えた。合計120件で、 120件すべてに出典の URL と確認日が付いていた(出典が URL でない行は0件)。確認日は 2026-07 が114件・2026-08 が4件・2026-09 が2件だった。

  • sitemap の55URLをすべて開き、全部 200 であることを確認した。中身のあるページ50件すべてに Markdown 版(.md)があること、 /llms.txt(6,400バイト)と /llms-full.txt(39,471バイト)が返ることも確認した。

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